外の光とつながる内の声

今回の福岡に施術の合間に読む用に持ってきた本は脳についての本にしました。
数年前から気になっていて、いつか読みたいと思っていたらふと手に入ってきたのです。
なかなかに内容は難しく、知識を拾いあげるのみであることが多く、まだ自分の持ち合わせている知識や経験と紐づけする作業も少ないため、頭の中だけでなく腑に落として身体のそこから理解できる日はまだ少し先になりそうです。
それでも、名前はよく聞いていたフィニアス・ゲージの症例と比較した他の脳疾患に見舞われた方の症例などから見えてくる脳の働き、そしてそこから身体感覚まで視点を広げた時に見える発見がこの先あるようで、「身体から心へ」と常日頃マントラのように唱えている中川にとって興味の真ん中を射抜いてくれている本であり、少しずつ面白く読み進めています。

その本に「ソマティック・マーカー仮説」というものが出てきます。「内臓感覚」と日本語訳されることが多く、これはこの本の訳者からすると誤訳であるとする考えが強いそうですが、今日はこの内臓感覚について。

「内臓感覚」=「直観」と考えても妥当であるという文章がありました。
その言葉を読んだ瞬間、ああ、とそれこそ腑に落ちたのです。

直観とは頭であれこれ考えて出てくるものではありません。
「なんだかよくわからないけれど嫌な予感がする」。
論理的な根拠があるわけではないのになぜか「そうなような気がして仕方ない」。
これを「虫のしらせ」と言ったりしますね。

そういえば直観が働く時は、足がムズムズしたり背中がぞわぞわしたり頭でなく身体の下、もしくは奥の方に衝動が生まれているような感覚があることに気づきました。
身体の中で頭からずっと遠くの方ですね。
なんとなく、そういう衝動には逆らわないほうが物事がうまく行ったりすることが多いものです。
中川はそれは脳の潜在意識(無意識)からのサインなのかと思っていました。
無意識に蓄積された経験や知識が、意識をしない方法で身体表現として自分自身に出すサインなのかな、だとすれば「直観を信じる」=「自分を信じる」ということにつながるのかなとぼんやり思っていました。

もしかすると脳の無意識の中に蓄積されたものだけではなく、内蔵に蓄積されたものも直観の材料になっているのかもしれません。
あまり言われない表現ですが、脳も臓器であり、内臓の仲間です。

昔から東洋思想では内臓には感情と深い関係があると考えられてきました。
肝臓には怒り、だとか腎臓には恐怖(生存に関する)だとか。
それらの感情が自分の中で納得されずに受け入れられず未処理のままだとそれぞれの関係のある臓器に蓄積してトラブルの原因になるのだとか。

脳と内臓が信号を送りあって物事を判断したり身体機能の調整をしているということは前々から言われてきました。
しかし、最近では臓器それぞれがお互いに情報を交換しあい、脳と内臓の垂直の相互作用のみではなく、それぞれの臓器が自立した存在として複雑に関係しあいながら身体の調整を行なっているということも言われています。

直観とは、脳・内臓・筋肉や筋膜などなどの身体全体に記憶され蓄積された感情や経験などの材料をフルに使って出されたあなたに対する全力のサインなのかもしれません。
そのサインには一般論や理屈ではない、あなただけの正解があるような気がします。
是非、耳を傾けてみてください。頭では予想できなかった景色が目の前に広がるかもしれません。

先日、散歩をしている途中で喫茶店に寄ろうと思いましたが、入ろうと思い扉の前まで来たお店がなんだかそこから入る気がせず2軒やり過ごした後、地元では有名らしい賑やかで楽しげな空気漂う神社にたどり着きました。

歩き疲れたから、と入る気にならない喫茶店に妥協して入ってしまっていたらこの神社に来ることはなかったでしょう。
そしてその後、中川の趣味にぴったりと合う古く懐かしい居心地の良い空間の喫茶店を偶然見つけ、ゆっくりと過ごすことができました。
お散歩の満足感としては満点。
ネットでお店を探し、そこに一直線していてはできない発見です。

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Total therapy salon SOMATTICA(トータルセラピーサロン ソマティカ)
静岡県静岡市駿河区中田1丁目2-16 2F
駐車場:1台完備
営業時間 11:00~21:00(最終受付19:00)
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